今年4月下旬、友達に会いに山梨県に行きました。
新しく家を建てるとのことで、
伐らなければならない木を何かに使ってもらえないか、と相談を受けたためです。
その時、手ごろなサクラ(既に12月末に伐られて丸太になっており葉っぱもなかったので樹種名までは特定できず)をもらってきたのでした。
大分時間が経ってしまったものの友達家族に何か記念になるものをと思って、
8月末からスプーンとフォークと炒めベラをつくりはじめました。

段ボールに保存されること約4か月…!!
どうなっているかと心配でしたが、持ち帰った枝のうち、
1本目を割ってみると中はきれいな白色、ほんのりしっとりしていました。

サクラは乾燥が進んではいたものの、
モッチリとした滑らかな削り心地で、削るのが気持ちいい✨
伐採からは実に8か月たっているとは思わせない、削り感にびっくりしました!

さすがに木口には乾燥による干割れが入ってましたが、全体的に綺麗な保存状態。
これは、この桜が12月末の冬伐採で、
木材が腐れたりカビたりしにくい時期に伐られたのが大きいのかなと思います。

その後も持ち帰った枝の2本目、3本目を割ってスプーンを制作!
同じ木なんですが、なんとも色に個性が…!
全体的に白いもの(写真左から2,3本目)もあれば、
匙面の真ん中半分で白とピンクのもの(写真左)。

こちらはより暗い色(写真左1,2本目)をしてます。

まだ削りかけの炒めベラ(写真右)は、全体にピンク色で緑がかった縞が入っています。
緑がかった縞が入るのは桜でよく見られます。
桜はこれまでも削ったことがあったのですが、
同じ一本の木でも部位や保管状態によって大分色が変わるもんだなぁというのはおもしろい発見でした。
そして桜はモッチリ度高めできめ細やかな削り心地で、やっぱり桜はいいな~、好きだな~と思いました。
桜さん、削らせてくれてどうもありがとう!!
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