少し前になりますが、2025年9月6日(土)に積丹町のたんたん山でグリーンウッドワークを行いました。
たんたん山は、積丹グリーンさん(Home | 積丹グリーン)が自伐型林業として維持管理されている山です。
そこで秋のイベントとしてグリーンウッドワークの講師として呼んでもらって、今年で4回目となります。
グリーンウッドワークとは、グリーンウッド(=生木)を使ったウッドワーク(=木工)なので、森から伐り出した木をそのまま使うことができます。
なので、グリーンウッドワークは森づくりの活動をされてる方ととても相性がいいなと思っています。
この日も早速たんたん山のフィールドを歩いて手ごろな太さの木を探し、参加者の皆さんで木を伐倒するところからスタート!

この木は大きな葉が特徴的な朴の木です。

みんなで木を運び出した後は、適当なサイズに玉切りします。
写真で見ると細く見えますが、それでも水分を含んだ生木なのでそれなりに重いのです。

その後、マンリキという道具で二つ割りにします。

削り馬という道具(クランプの機能がある作業台と思ってください)に跨って、木を削っていきます。
写真は丸鑿を使ってスプーンの匙面を掘っているところです。

Tさんはアイスクリーム用の小さめスプーンにしたいとのこと!

ちなみに今回使った木は、朴の木、キハダ、白樺。
上の写真はキハダです。
Cさんが染物に使いたいとのことでOさんがキハダの樹皮を斧で上手く削っています。
キハダは黄檗といい、その名の通りで内皮が黄色なんです。
そしてとても苦いんです…!
内皮は胃薬の原料となったり染物に使われたりします。

一日かけて皆さん完成~!!
作業に没頭してあっという間の時間だった、
森の中で過ごす時間が気持ちよかった、
スプーンを作るのにこんなに時間がかかると思わなかった、
スプーンってどんな形をしてたか改めて考えた、
また作りたい、
などなど嬉しい感想を頂きました!
積丹グリーンさんが手入れをしてくださっているからこその気持ちのいいたんたん山。
森の維持管理をされる方への感謝の気持ちを持ちつつ、無事終了したイベントでした。
積丹グリーンの皆さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました~!
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